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女だから日本へ?―移民大国ネパールから見た日本

第198回定例研究会(2018年度 第2回外国人部会・ジェンダー部会) (アジア女性センター共催)

「女だから日本へ?―移民大国ネパールから見た日本」

昨年度の外国人部会では、日本語学校に通う留学生の状況について、日本語学校講師の方や、ネパール出身の元留学生で現在は日本で働かれている方にお話を伺いました。今回はネパール出身女性の移住労働者について、日本と他国へ移住した場合の比較についてお話を伺います。

(講師より)
 ネパール人は、全国で6番目、福岡県で4番目に多い外国籍住民であり、大半は「留学」や「家族滞在」資格で滞在している。南アジア出身者の中でも女性比率が高く、留学生同士の結婚や、妻や子どもの呼び寄せも多い。全人口2600万人のうち220万人の在外人口が、外貨送金で国家経済を支えるネパールでは、多くの若者が就労機会を求めて国外へと移動している。学歴が必要な英語圏への移住は庶民にとって叶えにくい夢であり、大半は湾岸諸国やマレーシアで単純労働に従事している。しかし、これらの国での劣悪な労働環境や人権侵害はメディアでも報道されており、特に女性の移住先としては好まれない。日本は「渡航費はかかるが、安全な移住先」と認識されているが、セクシュアル・ハラスメントに遭ったり、日本が男性優位社会であることに失望したネパール人女性も少なくない。「女だから日本に来た」彼女たちが日本で得たもの、失ったものは何か、日本で暮らすネパール人女性と、他国に移住したネパール人女性の暮らしの対比から、日本社会を照射する。
                         
講師 田中雅子さん

上智大学総合グローバル学部教授。社会福祉士。1989年大卒後、福岡市での会社員生活を経て、イギリスの大学院で「ジェンダーと開発」を学ぶ。1995年より2009年の間、2度にわたり約10年間ネパールで暮らす。「滞日ネパール人のための情報提供ネットワーク」で外国人相談に関わる。主著に『移住によって潜在能力は発揮できるか?―ジェンダーの視点で見た滞日ネパール人の特徴』(佐野麻由子と共著、アジア女性交流・研究フォーラム、2016年)、『ネパールの人身売買サバイバーの当事者団体から学ぶ』(上智大学出版、2017年)。

日時  2018年 7月 14日 (土) 11時〜13時(予定)
会場  福岡市人権啓発センター(ココロンセンター)研修室 (地下鉄赤坂駅から徒歩5分)
     福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号 あいれふ8階
参加資料代  500円

<お問い合わせ> 公益社団法人 福岡県人権研究所 
〒812-0046 福岡県福岡市博多区吉塚本町13-50福岡県吉塚合同庁舎4階
(電話)(092)-645-0388/ 0387(FAX) 
※配布資料準備のため、参加ご希望の方は7月11日(水)までに研究所にお申し込み下さい。(当日参加もOK)

  • 2018年06月05日(火)15時53分

2018年度 (公社)福岡県人権研究所 第1回ジェンダー部会

2018年6月30日(土)10時~12時 ココロンセンター交流室
(内容)「からゆきさん」フィールドワーク報告書作成打ち合わせ   (参加無料)

  • 2018年06月05日(火)15時52分

からゆきさん等の史跡を巡る 島原(口之津)フィールドワーク事後学習会

公社)福岡県人権研究所
2017年度 第3回 ジェンダー部会
からゆきさん等の史跡を巡る
島原(口之津)フィールドワーク事後学習会

2017年9月30(土)~10月1日(日)にジェンダー部会で行った「からゆきさん等の史跡を巡る島原(口之津)フィールドワーク」
の事後学習会を下記の通り開催いたします。フィールドワークにご参加された方や、参加できなかった方でもご関心のある方は、
事後学習会にはふるってご参加下さい。

<内容>
・フィールドワーク講師・野崎秀人さんによる振り返りスライド
・フィールドワーク報告書作成についての話し合い(記録した写真資料の選定など)

野崎秀人さん プロフィール
元福岡市立中学校社会科教員。現在は退職して長崎県在住。千代フィールドワーク解説を作成。


日時 2017年11月25日 土曜日 午後2時~

場所 ココロンセンター)交流室
福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号 
福岡市健康づくりサポートセンター8階(あいれふ)
(福岡市営地下鉄「赤坂駅」から徒歩5分)

公益社団法人 福岡県人権研究所
ジェンダー部会担当  田中
〒812-0046福岡市博多区吉塚本町13-50福岡県吉塚合同庁舎4F
Tel (092)-645-0388 FAX (092)-645-0387

  • 2017年11月09日(木)12時20分